決済時、売主遠方で実印を間違えて
2024年08月31日
決済時、売主様が実印を間違えて持ってきた
今年、取引決済の時、ゾ~としたことが。売買物件は松山市内、売主様は相続されて山梨南アルプス市に在住。売却依頼を受けて約3年、縁あって契約。契約は契約書に買主様の署名捺印を頂き、その契約書をもって売主様在住の山梨南アルプス市への持ち回りで成立。契約時にお伺いした際、決済に必要な書類などを説明、以前にも南アルプス市の自宅を訪ね、今回は一段と気が楽になりぶどう畑や富士山を眺めながら快適に帰途。
さて、決済日前日に売主様もホテルにチェックイン。夕方5時頃お会いして書類チェック完了。これで明日を待つだけ!と思っていた時、先程お会いした売主様から電話が入り「実印を間違えて持ってきた」とのこと。聞いた途端、頭が「真っ白」状態!ただ「真っ白」のままでは「アカン!」と思い「真っ白」から頭から煙が出るくらい「フル回転」
とにかく、決済の延期は考えず、明日決済するには実印の現場到着!間違えて持ってきた売主様を責めても事は進まない。
まず、司法書士に相談したが愚問相談だった。実印がなければ所有権移転あできるわけがない。次に私が売主様と車で山梨まで取りに帰るか・・・片道10時間、往復20時間かけて走りっぱなししても間に合わない体力的にも危険(この意見は買主側の同業者の忠告)その次の案が、売主様の娘婿さんに山梨と松山の中間、大阪か岡山あたりまで持って来て頂き受け取る・・・これも真夜中の移動となり危険。
売主様と売主の娘さん(電話で娘さんも参加)と色々思案!検討! そこで娘さんがちょっと時間を下さい・・・との事で30分ぐらい中断静寂。私はいったん自宅に帰り連絡を待つことに・・・
19時ごろ売主様から連絡があり「決済日の当日、ANAで羽田発9時30分の飛行機が取れました。残り一席だったようです。娘婿が持っていきます」との連絡。ホッと胸をなでおろし安堵!
決済は約束時間より2時間遅らせて頂き、無事終わりました。
当日、松山空港に表れた娘婿が実印のようにみえました。売主様の娘さんは自分で時刻表などを活用して色々な所に旅行するのが趣味のようで、今回はその趣味が役立ったようです。
ちなみに、娘婿さんは山梨を深夜2時に出て、車で八王子まで行き、そこから電車で羽田まで行ったそうです。
私は相続で取得された方の不動産売買を多く手掛けてきました。これからも益々所有者が遠隔地の方々の取り扱いが増えると思います。
どんなに遠くても売主様となった方にお会いして、説明・納得・了解を頂いての不動産取扱と旨としたいと思います。
*明日は大阪出張でブログは1日2日とお休みさせて頂きます。
大阪出張は今月決済予定の売主様にお会いして、書類確認・説明をさせて頂く為です。